2020年11月号 訪問ナースステーション・光華

 


こんにちは、訪問ナースステーション・光華 日下です。

あんなに暑かった夏はどこへやら、気が付けば日中は過ごしやすく、夜は羽織が欲しくなるほどグッと気温が下がることが増えてきましたね。季節の変わり目、体調を崩されていませんでしょうか。

さて、秋といえば食欲の秋!美味しい食べ物が多く出回る季節ですね。

今回は食事が重要な病気についてのお話です。

はい、糖尿病です。診断の基本検査項目の一つにHbA1c(ヘモグロビンA1c)というものがあって糖尿病のリスクを判別するものです。ヘモグロビンの寿命は約120日と言われているのでHbA1cは数か月さかのぼって血中の糖の状態を確認できるわけです。

ある調査ではいずれも、HbA1cの数値が1~3月に高くなり、8~10月に低くなるという結果になりました。つまり各地で行われた研究の結果では、血糖値は秋から冬にかけて高くなり、夏には低くなるという傾向があったということになります。

秋から冬にかけては、食べ物がおいしくなる季節です。特に、秋に実る梨・柿・みかんといった果物は糖度が高くて美味しいのですが、果物の食べ過ぎで糖尿病を悪化させてしまう例もあります。

また、年末年始は忘年会・新年会といった行事が多くあります。そういった機会に、つい食べ過ぎてしまうことも関係しているとみられています。さらに冬は寒いため、どうしても運動量が少なくなってしまうという人も多いのではないでしょうか。そういった日常生活の変化が重なって、秋から冬にかけては血糖値が上昇してしまうのです。

夏の暑さで落ちていた食欲も、秋になると戻ってきます。しかし、血糖値を安定させるためには食べ過ぎないよう心がけることが大切です。

食べる順番にも気を配りましょう。最初にサラダやおひたしといった野菜料理を食べると、血糖値の急激な上昇を抑えることができます。糖度の高い果物は、体を動かしている日中に摂るようにしましょう。また、夕食後に果物を食べると、果糖が体に貯まりやすくなります。

シルバーウィークや年末年始の長期休暇中は、ついだらけてしまいがちです。気がつくと、一日中なにかを口にしていたということも。だらだら食べをしないように心がけ、食べた量をきちんと把握するようにしましょう。

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